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小さな相棒の楽しさを語る

小さな相棒、FUJIFILM X100Ⅵとの出会い

重厚なNikon Z9をメインカメラとして使っていた僕が、FUJIFILMの新機種X100Ⅵと出会ったのは少し前のことです。
最初はサブカメラのつもりでしたが、今では毎日持ち歩く相棒になっていました。

今回はそんな小さな相棒のX100Ⅵの楽しさについて話そうと思います。

 

なぜX100Ⅵを選んだのか

写真を撮る機会を増やしたい

メインカメラのNikon Z9は、レンズを含めると3kg超えの重量級。そうそう、まるで戦車のような存在感だ。
大阪に行った時に”カメラでかっ!”と関東ではないツッコミを入れられるほどに僕のカメラは目立つのだと思う。
休日には、このカメラを持って知っている街、知らない街を問わずに、歩き回るのが日課でした。

でも、最近は仕事が忙しくなって、週末の撮影時間が減ってきたんですよね。
出張も多い仕事柄、美しい風景との出会いは多いのに、Z9を持ち歩くのは現実的ではありませんでした。

1-2ヶ月の探求

「仕事用バッグに入る大きさで、でも本格的な写真が撮れる。」

そんな条件で、通勤電車の中でカメラの記事を眺めたり、レビューを読んだり。カメラ選びもそうですが、欲しいものがある時の下調べって
調べれば調べるほどワクワクして楽しくなりませんか?
高い買い物だけど、この購入前のワクワクも個人的には好きです。

X100Ⅵの魅力を探る

35mmとの新しい出会い

実は35mmという画角に最初はかなり戸惑いました。
50mm主体で撮影してきた僕にとって、「もう少し寄りたいのに」「もう少し引きたいのに」という思いが常にありました。

でも、使っているうちに新しい発見がありました。
街並みや風景を撮る時の開放感、人物や物などを入れた風景写真での自然な距離感。
“これは50mmとは違うな…”
そんな新しい世界が見えてきた気がします。

高画素機の特徴

Z9の4571万画素。X100Ⅵもそれには負けていません。
今や、スマートフォンにiPhoneもカメラの画素数は大きなアピールポイントになっています。
小さな相棒はそれに迫る高解像度。
“画素数が多い” これって一体どんな意味があるんでしょう?

メリットデメリット
質感やディテールの表現力が高い暗所でノイズが出やすい
トリミングの自由度が高い手ブレに敏感
大判プリントに対応ダイナミックレンジが狭い

画素数が高ければ理論上は綺麗に撮れますが、綺麗に撮れる条件もあり
適当に撮ると”なんだこれ”という写真が量産されます。
これからカメラ買ってみようかなという方は2000〜3000万画素あたりが個人的にはおすすめです。

余談ですが、手ブレ対策には1/125秒以上のシャッタースピードを心がけています。
これだけでグッと安定した写真が撮れるようになります。
Z9はもっと雑な感じでも綺麗に撮れます

小さな巨人としての価値

コンパクトなボディに詰め込まれた高い性能。
デメリットはありますが、それは技術で克服できます。
でも、「撮りたい時に撮れる」というアドバンテージは何物にも代えがたい。

カメラという趣味の本質

写真って、刹那的な趣味だと思いませんか?
今目の前にある光景は、二度と同じようには現れないかもしれない。
X100Ⅵのおかげで、そんな瞬間との出会いが増えました。

AI技術が進化する中でも、カメラを通して世界を見つめる楽しさは変わらないと思うんです。初めてカメラを手にした時のワクワク感を思い出させてくれる。
そんな魅力的な相棒との出会いでした。